うつろひたるきく。 蜻蛉日記『嘆きつつひとり寝る夜・うつろひたる菊』 現代語訳

蜻蛉日記『嘆きつつひとり寝る夜・うつろひたる菊』 解説・品詞分解

なので、「~かは・~やは」とあれば反語の可能性が高い。 「明くる」と「開くる」が掛けられている。 くれぬれは・みこうちへまいりたまふを・うらやましく・むかしはうへの御もてなしに・いとけちか く。 さても、いとあやしかりつるほどに、ことなしびたり。 ここちなけにいわけてきこゆるは なと・さふらふ人々もきこえあへり。 思った通りだと、たいそう嘆かわしいと思うけれども、言いようも分からないでいるうちに、二、三日ほどして、明け方に門をたたくときがあった。 されとこれにはうるさくてなん。

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蜻蛉日記『町の小路の女・うつろひたる菊』(さて、九月ばかりになりて〜)の品詞分解 / 古文 by 走るメロス

かたてにはおほい殿のとうの中將・かたちようい・なと人に はことなるを・たちならひては・なほ花のかたはらのみやま木なり。 つれ=完了の助動詞「つ」の已然形、接続は連用形 ど=逆接の接続助詞、接続(直前に来る用言の活用形)は已然形 返事は、「夜が明けるまで待とうと試みたけれど、 とみなる召し使ひの、来合ひ たり つれ ば なむ。 をんなにて・見はやといろめける・御心には・まもら れたまひけり。 しとけなくうちふくみたまへるひんくきなから・あされ・なよ ひ・たるうちきすかたにて・ふえを・なつかしくふきすさひつつ・のそき給へれは・女きみは・あり(17ウ)」つるはな の露にぬれたる心ちして・そひふし給へるさま・うつくしくらうたけなるに・あい行こほるるやうなり。 御はらからみなみこたちにて・源氏のおほやけことしり(30オ)」 しりたまふすちならねは・ははみやをたに・うこきなきさまに・なしをきたてまつりて・つよりにとおほすになんあ りける。 せめて見(11オ)」しらぬやうに・もてなして・み たれたまへる・御もてなしに・えしも心つよからす・御いらへなと・うちきこえたまへる・はたなを人よりは・いと ことなり。

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蜻蛉日記『嘆きつつひとり寝る夜・うつろひたる菊』 現代語訳

ことはてて・宮はやかて御とのゐなり。 けによろつにかしつきたてて・見た てまつり給に・いけるかひあり。 」など気色(けしき)あり。 あとは文脈判断。 源氏のきみをかきりなきものにおほしめしなから・ よの人のゆるしきこゆましかりしによりて・坊にもえすゑたてまつらせ給はすなりにしを・あかすくちをしう・たた 人にて・かたしけなき御ありさまかたちに・ねひもておはするを・御らんするままに・こころくるしうおほしめすを ・かくやんことなき御はらに・おなしひか(15ウ)」りにて・さしいてたまへれは・きすなきたまとおほしかしつくを・宮 はいかなるにつけても・むねのみひまなく・やすからす・物おほす。 ねひ給ままに・ゆゆしきまてなり・まさり給・御ありさまかなと ・人々めてきこゆるを・宮もみきちやうのひまよりほの見たまふに・つけては・(12ウ)」おほす事しけかりけり。 例=名詞、いつもの事、ふだん。

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蜻蛉日記『町の小路の女・うつろひたる菊』(さて、九月ばかりになりて〜)の品詞分解 / 古文 by 走るメロス

らん=現在推量の助動詞「らむ」の連体形が音便化したもの、接続は終止形 ラ変なら連体形。 「疑はし 形容詞・シク活用・終止形 ほか ー に 格助詞 渡せ サ行四段活用・命令形 る 完了の助動詞・連体形 文 ー 見れ マ行上一段活用・已然形 ば 接続助詞 ここ 代名詞 や 係助詞 とだえ ー に 格助詞 なら ラ行四段活用・未然形 む 推量の助動詞・終止形 と 格助詞 す サ行変格活用・終止形 らむ」 現在推量の助動詞・連体形 など 副助詞 思ふ ハ行四段活用・連体形 ほど ー に、 格助詞 むべなう、 形容詞・ク活用・連用形のウ音便 十月 ー つごもりがた ー に、 格助詞 三夜 ー しきり ラ行四段活用・連用形 て 接続助詞 見え ヤ行下二段活用・未然形 ぬ 打消の助動詞・連体形 とき ー あり。 かいしろなとには・殿上人も・地下も・心ことなりと・よの人におもはれたるいうそくのかき りえらせたまへり。 御ふくは・ははかたなれは・三月にてこそはとて・つこもりには・ぬかせたてまつりたまふを・ 又おやもなくて・おいいてたましかは・いまこころくるしさに・まはゆきいろにはあらてをとて・くれなゐ・うすい ろ・むらさきのち(9オ)」のかきりおれる・御こうちきなとを・きたまへる御さま・いみしう・いまめかしう・おかし けなり。 ~けれども む=婉曲の助動詞「む」の連体形、接続は未然形。 と、例よりはひき繕ひて書きて、移ろひたる菊に挿したり。 宮もこの御ありさまのつねよりことに・こころけさうして・なつかしううちとけたまへるを・いと めてたしと見たてまつりたまて・むこになとはおほしよらす。

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蜻蛉日記『嘆きつつひとり寝る夜・うつろひたる菊』 解説・品詞分解

さればよと、 いみじう 心憂しと思へ ども、言は むやうも知ら であるほどに、二、三日(ふつかみか)ばかりありて、暁方(あかつきがた)に、門をたたくときあり。 げにやげに 冬の夜ならぬ まきの戸も おそくあくるは わびしかりけり」 げに(実に)=副詞、まことに、なるほど、ほんとうに なら=断定の助動詞「なり」の未然形、接続は体言・連体形 ぬ=打消の助動詞「ず」の連体形、接続は未然形 わびしかり=シク活用の形容詞「わびし」の連用形、つらい、苦しい、情けない、困ったことだ けり=詠嘆の助動詞「けり」の終止形、接続は連用形。 あはれに心ゆるひもなき御事とも かなと・しのひて・きこえけり。 いのちなかくもとおほ すは・(13オ)」心うけれと・こきてんなとの・うけはしけにのたまふとききしを・むなしくききなしたまはましかは・ 人わらはれにやあらましと・おほして・やうやうさはやかに・もてなし給。 」と(召し使いの者は)言って帰って来た。

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蜻蛉日記『町の小路の女・うつろひたる菊』(さて、九月ばかりになりて〜)の品詞分解 / 古文 by 走るメロス

かのちち宮もえしりたま はさりけり。 さてそののちは・ともすれは・ことのついてことに・いひむかふるくさはいなるを・ いとものむつかしき人ゆへとおほしこるへし。 」など言ひつつぞあるべきを、 しばらくは、(本来、他の女のもとに通うのを)隠している様子で、「宮中に。 僧都もかくなときき たまふて・あやしきものからうれしとなんおほしける。 ゑひはてて・そてうちなほしたまへるほと・まちとりたるかくの にきははしきに・中將いろあひいととまさりて・つねよりもひかると見えたまふ。 おとともかくたのもしけ なき御心を・つらしとはおもひきこえたまひなから・見たてまつり給ときは・うらみもわすれて・かしつきいとなみ きこえたまふ。

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